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まちづくりの専門家が「関わった商店街にすぐ土地を買おうとするおじいさんがいて困った」と言っていた。このおじいさんはまちづくりのために土地を買って建物を建てようとするらしい。専門家はあまりお金をかけず新しい箱物を作らない方針なので毎回止めるのが大変だったと笑っていた。

そういえば僕がお店を始めようとした時に実家から「土地を買うの?」と言われた。建物はこれが面白いよと言われて実際に住宅展示場まで見に行ったっけ。雑貨屋なので間口の狭い小さな建物で良かったから、これは全く的外れでなアドバイスではあったんだけど。徳島県でちょうどいいテナント物件を探すより自分で建てた方が良かった可能性はある。

まちづくり専門家の木下斉が講演で「(関わってる商店街に)放っておくと勝手に土地買っちゃうおじいちゃんがいるので困ってるんですよ」と冗談混じりで話していた。自分が開業するときに僕の親からも土地買ってそこに建てたらどうかと言われたっけ。そこまでしたら失敗した時に大変なので、考え方がだいぶ違うんだと思ったんだけど。

後になって考えたら、閉業しても建物と土地が残るならそれでも良かったかもしれない。徳島だと空き店舗が少ない上に、貸主も無理に貸したくない場合が多いので条件も悪い。自分で建てた方が良かったと言っていて、移転時に土地購入して自前の店舗を建てた商店主も知っている。これも地方ならではかな。

たぶん初めて夜に高松の商店街を歩いた。

映画の時間までの暇つぶしに本屋に寄ったら柴田元幸さんが来てて本の朗読会やってた。お腹が空いたので近くのスーパーで2割引の巻き寿司を買って食べた。

映画が終わったら22時を回ってたけど制服を着た学生が本を開いたまま歩いていて。ワイシャツ姿の二人組が並んで家の話なんかしている。

路地裏に入ったら野良猫の親子が驚いてゴミバケツをひっくり返して逃げたので元に戻しておいた。

全て歩いて行ける範囲の出来事だと思うと切なくなった。。3年前までこの近くに仕事で住んでいたのに、家からほとんど出ない生活をしていたのだ。とても悔やまれる。

🍿 Asteroid City (2023)

退屈せずに最後まで観られるんだけど終わってみたら何も残っていないというか。舞台演劇みたいなものを映画でやりたかったんだろうか?

すごく有名な俳優が大勢出演してるけど、その役は他の俳優では駄目だったのかなとも思った。

Asteroid City poster

『アリスとテレスのまぼろし工場』に登場人物たちが「気絶ごっこ」と呼ぶ遊びの場面が出てくる。後ろから相手の首を絞めて気絶させるという遊びだ。時が止まってしまった世界という特殊な世界設定で、刺激に鈍くなった子供たちは自然と痛みを求めるようになったとナレーションが入る。やっているのは友達同士で明確な上下関係もない。ここでは友達同士のじゃれ合いにしているが、現実にあったいじめの方法だしその場面はいじめの現場そのものに見えた。時が止まり変化することがない世界でより強い刺激を求めるようになった子供達を現実のいじめと絡めたかったのかもしれない。この部分は映画の本筋とあまり関係がないんだけど。

iOSとiPadOSを最新版に更新した。最新版の目玉appのJournalはまだ使えないし、見た目に変化はないんだけど細かい部分で使いやすくなっている。ちゃんとお金かけて開発してるんだな。

🍿 Alice and Therese’s Illusory Factory (2023)

ハイレベルのアニメーションに演技と演出とストーリー。細かい説明は抜きにして進行するため、なんでそんなことになるのと疑問が湧いてくるような展開がいくつか気にはなりました。

劇中のある人物にとっては”行きて帰りし物語”であり、別の人物にとっては”ボーイミーツガール”でもあるので観客によって感想はだいぶ変わるのかもしれない。

レベルの高いアニメーションだったけど、ちょっとよくわからなかったというのが僕の感想。

Alice and Therese’s Illusory Factory poster

自分の商売で食っていこうとするなら無茶苦茶しないといけないのかもしれない。店の棚に商品並べただけで売れてた時代ではないんだし。

ちなみに実家も商店で親は「棚に並べてるだけで売れるし、3割から4割が利益なんだから楽よね」と言ってたりするけど。それを聞いて僕はバブルの頃からお客さんが続けて来てくれるからでしょと毒づいたりしてた。本当は営業努力してるからなんだけど。あの世代はそういうところを見せたがらないからなぁ。

母の実家の近くにどんなお店が入ってもすぐに潰れてしまう店舗があった。僕が子供の頃から何回も店が変わっていたんだけど。親の知り合いの男性が借りて、カラオケボックスと中華料理屋を併設した店になった。以降は入れ替わることもなく続いている。不思議に思って親が理由を聞いたら、24時間営業のカラオケボックスからの注文を中華料理屋の方で受けているかららしい。加えてそこの地域内には深夜までやっている店がないのも理由と好調の理由と教えてくれた。

あの人はバブルの頃に夜逃げした経験があるんだと親が教えてくれた。でも商才があったんだねとも。

夜逃げから社会復帰して24時間働く覚悟をしたのが成功要因だと思うけど。

僕のお店と同時期にオープンしていたカフェがあったけど今はもうない。僕は知らなかったんだけど母が店のインスタをフォローしていたので教えてくれた。「先のことは決まってないけど、閉店までよろしくお願いします」と書いていたらしい。

僕と同じで素人がいきなり店を作ったという感じだった。場所と内装にこだわって理想を追求したけど商売的な面ではいろいろ抜け漏れがあった。彼も僕も今からもう一度挑戦したら違う結果になるだろうか。