Twitter

日本でTwitterが使えるようになってからしばらくは他のサービスのユーザーたちは静観していた。承認も必要なく完全匿名でもないので使い方がよくわからなかったようだ。とりあえずアカウントを作ってた人らもいたが、プロフィール欄に無言フォローと非相互はお断りと書いていた。ルールがわかっていなかったのだろう。それから、数年してそれぞれのサービスが衰退した時に退去して移動してきた。それからTLの雰囲気が変わった。ネットスラングや他人を中傷するTweetが増えた。数は力であるから、いつの間にかそれがTwitterの元からの文化であるかのようになった(彼らもそのように振る舞った)。そして今TwitterからXに変わりTLには広告と過去の似たような投稿ばかりになった。この場所を離れる時が近づいているようだ。

エイリアン:ロムルス(2024)

🍿 Alien: Romulus (2024) エイリアンシリーズの最新作でシリーズの初心者でも楽しめるというレビューを信じて観に行ってきました。ドント・ブリーズのファンだからというのもあります。シリーズの長年のファンなら楽しめる仕掛けが多いらしいですが、私には一つもわかりませんでした。エイリアンと人間の戦力差がここまで大きということすら知らないくらいの初心者ですから。でも、十分楽しめました。この映画の続編が作られたら観に行くと思います。

Alien: Romulus poster

『スオミの話をしよう』(三谷幸喜 2024)

🍿 All About Suomi (2024) 固定されたシチュエーションと入れ替わる登場人物たちが舞台で演劇を観劇しているような気にさせる。三谷監督の笑いは静かで洒落ているので私には合わないと思っていたけど、この作品はとても気に入りました。三谷幸喜という巨大な才能を見に行ったつもりが、輝くばかりの長澤まさみという主演女優の才能の方に目を奪われていました。 演者に当て書きすることで有名な脚本家が、相手によって自分を変えてしまう主役に長澤を当てたのは、それが彼女の本領であると考えたからだろうか。元夫役のキャラクタは演じる俳優のパブリックなイメージと近いのでたぶんそうなんだろう。 スオミと5人の元夫という題名でも良さそうなのを。彼女の話をしようにすることで、相手によって様々な人格を演じ分けている女性が主役ですと示しているのだと思いました。 All About Suomi poster

カラーズ・オブ・エビル:レッド

🍿 Colors of Evil: Red (2024)

被害者の少女がとにかく可哀想だった。彼女の身に起こったような出来事は、現実に起こっていると考えると恐ろしい。 親子の愛情が物語の鍵になっていて、逆にそれ以外は全て歪でまともな形になっていない。

Colors of Evil: Red poster

告白-コンフェッション-(2024)

🍿 Kokuhaku -CONFESSION- (2024)

ヤン・イクチュンの役がほとんどホラー映画のモンスターだった。 たしか原作漫画は完結まで読んでなかったかな。 原作の連載当時は福本伸行の絵で読みたかったと思っていた。 雪山で遭難して死を覚悟して殺人の罪を告白した直後に助かってしまった男たち。 告白したことを後悔した男は聴いた相手を殺そうとする。 1人は足が動かず1人は目が見えない。 狭い山小屋で逃げ回る命のかかった鬼ごっこという設定。 小屋の中で1階と2階の上下移動もあり、ぐるぐると移動する間に罠を張って互いに殺し合う。 よくこんな設定を思いついたもんだけど。 ゲームっぽい部分が多いので、かわぐちかいじより福本伸行の絵の方が合ってたんじゃないかな。

Kokuhaku -CONFESSION- poster

フュリオサ:マッドマックスサーガ(2024)

🍿 Furiosa: A Mad Max Saga (2024)

フュリオサのディメンタスへの復讐に焦点を当てていて、復讐を果たし後は彼女のもう一つの悲願である故郷へと帰る決断をする。マッドマックスの前日譚として完璧だった。

Furiosa: A Mad Max Saga poster

ジェヴォーダンの獣 ディレクター・カット

🍿 Brotherhood of the Wolf (2001)

邦題は『ジェヴォーダンの獣』。ずいぶん前に観たときに傑作だと感動した。 フランス映画でジャンルとしては伝奇物なんだけど。アクションがカンフーだったり、獣の背景に潜む犯人を探す推理ものの要素もあったりと楽しい映画になっている。複数ジャンルを詰め込んで失敗した映画という評価もあるようだけど。こういう要素が好きな人には堪らないものがあると思う。僕がそうだった。

ジェヴォーダン地方に出没して人を食い殺した獣の伝説に、現代的なフィクションを加えて娯楽作品に仕立て上げている。 獣を追う主人公のバディ役が新大陸から連れてきたインディアンの生き残りで、格闘シーンではカンフーアクションになる。 主人公は優男の学者に見せて、終盤では恐ろしく強いことがわかる。この辺りの唐突な物語の転換もすごく好きだった。 獣の正体が非実在の生物ではなく、現実に存在する動物に仕掛けを施したものなのも面白い。

最近、京極夏彦の百鬼夜行シリーズのひさしぶりの最新作を読んでいるせいか、あの世界観にカンフーを持ち込んで荒事で事件を解決させたらこうなるんだろうなと想像してしまった。 40歳代後半になって自分の好きなものがハッキリしてきた感覚がある。 Brotherhood of the Wolf poster

本当に素晴らしいシティーハンターの実写化

🍿 City Hunter (2024)

今まで何度も映像化されたオリジンの部分を今作でもなぞっている。 シティーハンターとしては新しいストーリーではないのに、いままで観たことのない映像化だと思わしてくれてたのは、主演俳優の発声やアクションシーンでの身体操作などに寄る部分が大きい。例を出せば、ハイスピードのリロードとそれを実現するために演者自身が払ったコストの大きさがSNSでも話題になっている。制作側の昔好きだった作品、主人公への憧憬そのままに映像に落とし込もうとしている。少年漫画誌の黄金時代と同時にテレビアニメーションも最盛期であり、同時期に作られた素晴らしいアニメーション版への尊敬も込められている。 意外にも本邦ではこれが初の実写化(続編のエンジェルハートがあるが)で、フランスの実写映画もすごい出来栄えだったけど、夜の新宿にいてこその冴羽獠でありシティーハンターなのだとあらためて気づかせてくれた。

City Hunter poster