🍿 Jar City (2006)

邦題『湿地』。英語題名のJar City は劇中に出てくる人体標本を入れたガラス瓶の棚から取ったんだろう。 英題は微妙に違うような気がしないでもない。ちなみにアイスランド語の原題は『Mýrin』。グーグル翻訳だと沼地と出るので湿地でもほとんど意味は変わらない。 湿った土の底に折り重なっている過去の出来事を掘り起こすとき、過去は腐敗した異臭と共に蘇ってくる。掘り起こした後は明るみ晒すか再び埋め戻すしかない。映画の冒頭か最後のシーンまで一貫して過去の真実は地面の下から出てくる。原題と邦題の方が作品の本質に近い。 北欧ノワールは好きだけど、この作品は個人的にはあまりノレなかった。

Jar City poster

Youhei Takeguchi @takezin