20年くらい前になるけど。就職したばかりで仕事が楽しくて、休みの日にも職場に行って搬入口で私服のまま荷捌きしてたら店長に見つかって大目玉を食らった。後で尊敬する先輩にその話をしたら「お前は馬鹿だな。そういう時は普通に出勤して制服に着替えてタイムカード切らずに働くんだよ」と言われた。

創業10年くらいで社員全員若かったから、誰も休もうとしないとかそういう話は結構あった。20代の社員ばっかりだったし、当時は就職氷河期で力を発揮できる場所を得られて嬉しかった人も多かったのかもしれない。ブラックというわけでもなく誰も儲かってなかったけど楽しそうに働いてはいたな。

メーカーに転職して同じ業界で別の企業に出入りするようになって自分がいた会社が特殊だったことがわかった。普通は休みたがるものだし、同僚には親より歳上の人がいたりする。家庭があって各々の事情もあるので仕事が終わると遊びに行ったりせず早々に帰る人もいる。当たり前なのに最初は驚いた。

今思い返すと、僕の最初の職場は学校の部活動のようなノリだった。社風だったし店長がそうしていたのかもしれない。大変だったけど楽しく働いていた。
今でも時々、休みに職場に行きたくなることもあるのだが。変な目で見られるし、労基的に問題があるので我慢している。

先日ちょっとだけ休日出勤してみたが、午後から出て普段と違う服装だったからすぐに「今日出勤?」と聞かれた。普段通りに朝から出て退勤時間まで居たら怪しまれなかったなと考えてたら、20年前に先輩に言われたことを思い出した。自分の都合で休みを潰すならそのくらいは覚悟しないといけないなと。

Youhei Takeguchi @takezin