世代の近い店主と話していると商店街を復活させたいと言われた。この人も僕も商店街が賑わっていた頃を覚えていてあの頃の活況が懐かしいんだと思う。親同士が商店街仲間でいつの間にか子供同士も遊んでいたりした。学校とは別のコミュニティだったかもしれない。少し年齢が上がっても商店街に行けば学校の同級生がいた。親も暇な時は隣の喫茶店に行ったり、向かいの店で雑談をしていたっけ。

こう書くといつの時代だと思うくらいに古い話に感じる。もう今はないからか。 今の時代に商店街があれば孤独な商店主同士が身を寄せ合って互いを守ることもできそうだ。でも新しく街を作るようなもので実際には難しい。作ろうとするものではなく自然に出来るものという気もするし。

残っているお店は(徳島に限って言えばだけど)、立地も商品も店主のタイプもバラバラ。何が違うのか考えてみると売り方が違うのかも。フリーマーケットに頻繁に出店したり、大口契約を探して店主がいろんな店に出入りしてたりする。あまり休まず足で稼ぐってことだろうか。雑貨屋は細々したものが多いからそれはアリだろう。僕は店が存在することに重きを置いたから外に出て売るという考え方がなかった。賃料払っているので店を空けるのも嫌だったし。

雑貨屋だった時に参考にさせてもらったお店はこの3年の間に軒並みなくなってしまった。参考にしなかったお店は残っているけど。

高松市のキッチンユリイカがいつの間にか閉店していた。先々週くらいに車で前を通ったら別の店に変わっていたので残念な気持ちになった。仕事で10ヶ月だけ高松市に住んでいたときに家が近かったら何度か食事をしに行った。気さくないい店だったのに。店のSNSアカウントに簡素な閉店のお知らせが載っていた。10年も営業していたらしい。車が止めやすい店構えではなかったし繁華街から離れていたのに10年続けてたのすごいな。

🍿 The Forbidden Play (2023)

無理して観なくていいかな。僕は映画館で観た。サブスクリプションの配信だったら途中で寝てただろう。怖くはないけどホラーが苦手なのでちょうどよかった。田舎の映画館ではあまりみかけない若い男女が来ていた。男性アイドルと若い人気女優のコンビが主人公のホラー作品てデートムービーのジャンルに含まれるんだろうか。終了後の通路で別のホラー作品のタイトルを挙げて比べてたから、男性側がホラー好きだったけかもしれない。

The Forbidden Play poster

携帯電話関連の仕事に就いた時に心底嫌になってしまった。 余計なオプションを付けることが必須だったり。 代理店はキャリアからの報酬額を上げるために必死でお客さんは二の次だったり。 こんな仕事のどこにやる意義があるんだと思ってたら当然成績は悪くなってあっさりクビになった。

🍿 September 1923 (2023)

実際にあった事件を130分を超える映画にしたと知って観たくないなと思った。退屈そうだったから。実際には実力のある俳優を揃えて群像劇に仕立て上げられていて全く退屈することはなかった。

SNSには”アクション映画の作法で撮られていることに驚きを禁じ得なかった”と書かれている。社会派の映画だけど娯楽作品の手法で撮られている。製作者の胆力の賜物だろうか。

題材になった事件が起こるのは映画の終盤で、そこに至るまでに登場人物達の抱えている悩みが描かれていた。これらが時代背景と後に起こる事件の説明になっている。でも事件が起こる直接のきっかけではない。

暴走した自警団に香川から来た行商人9人が殺害されたということだけがわかっている。作り手の想像の部分が大きいように見える。肝要なのはこの社会が今でもほとんど変わっていないということだろう。

September 1923 poster

娯楽作品ばかり観てていいのか?という気持ちにもなります。いまなら香川で『福田村事件』が上映されてるから観に行ってもいいけど。

映画って娯楽だから、どんな作品もそこからは逃げられないと思うんです。福田村事件はどう描かれてるんでしょう。

🍿 City Hunter the Movie: Angel Dust (2023)

大娯楽作品でした。最近のこのシリーズの映画版はかなりクオリティが高いです。

City Hunter the Movie: Angel Dust poster

加害者の名前を社名にしたまま存続させたいというのは理解に苦しむ。この機会に社名変更すればいいだけなのに。

🍿 Sweet My Home (2023)

心霊ホラーではなくて実はサスペンス映画でした。説明だけのセリフはほとんどなくて、役者の演技でわかるようにしていて、これは監督が俳優でもあるためか役者の演技に対する信頼感がすごく高いんだなと何度も思いました。最近の邦画がセリフで説明しすぎと批判される意味がわかりました。セリフなくてもわかるんだなって。

物語は新築の家を建てた夫婦の周りに奇怪な事件が頻発する。平凡な夫は実は不倫という秘密を抱えている。この夫は見た目は優しそうだけど、子供の看病を妻に任せて他のことをしていたり。妻が家事をしている時に客が来ても自分が対応したりしない。でも客がいるときは赤ちゃんのおしめを変えて妻に手伝うことはあるか聞いたりする。妻がちょっと困惑しているので、それが客の前だけだとわかる。終始誰も夫の家族への接し方については語らないけど観客だけにはわかるようになっている。制作側が観客を信頼して作ってるんだと思いました。

出番は多くないけど刑事役の中島歩が怪しくてよかった。

Sweet My Home poster

去年から観た映画をNotionでリスト化してたんだけど。見返すことも1回くらいしかなかったので手間だしもうやめようかな。年間でどれくらいの映画を観てるかを知りたくて記録を始めたがそれも興味なくなったし。

前職の同僚と話したら、わずかの間に事業が危機的状況になりつつあるらしい。聞く限りでは事業縮小に歯止めが効かなくなる一歩手前みたいだった。

日曜日にすることないから仕事の一環で他県の一番店を見学に行くかと考えたけど、流石に時間の無駄すぎると思ってやめた。新人だった頃は展示のアイデアを貰ったり実際に接客受けたこともあるけど。もう今更いいかな。

先月は数年ぶりに2つ短期のアルバイトをした。1つは単純な業務だったけど、洗練されたオペレーションと慣れた管理者がいたので何も考えずに気楽に働けた。

もう1つは自分が普段やってるセールス業に近かったのでこれも簡単だった。僕より年上の現場リーダーが「目標達成したら早く帰ろうぜ」と言い出して本当に早く帰れたので普段より楽しく働くことができた。

決められた時間そこにいるのも仕事だけど、そうじゃない仕事もあるんだよなと今更気づいた。何十年も同じような仕事をしていたらそんな簡単なことも忘れてしまうらしい。

🍿 One Last Bloom (2023)

実は娯楽作品だと聞いて観に行ってきた。ボクシングを軸にした青春物語で、老人が人生の後悔を払拭するための物語でもあった。誰が出てるのか詳しくなかったので途中で橋本環奈が出てきたけど。いつもの主役然とした見た目ではなかったので最初誰だかわからなかった。あんな風に演じることもできるんだな。

ボクシングの場面で実際に当てているように見えたのは驚いた。どうやって撮影してるんだろう。よく見るとアップになった時にガードの上からパンチを当てているようだった。逆に引きの画面の時には空振りしてるのに打撃音がしていた。ラッシュをかけるところで本当に一発だけがタイミングがずれていたくらいなので、よく見ないとわからなかったと思う。最近の映画は凄いんだな。

One Last Bloom poster

🍿 G Men (2023)

評判が良かったので他の用事のついでに観てきた。評判通り面白かった。

邦画の演出手法に多い登場人物のアップの多用もなく、声を張り上げるシーンはあるけど終盤だけだしヤンキー映画なので違和感はなかった。

原作から面白いエピソードを選んでいるので多少とっ散らかってるけど、冒頭から最高速度でかっ飛ばして細かいことは気にしないで良いんだとわからせてくる。

吉岡里帆の役は物語の本筋とほとんど関係ないんだけど、後半のシリアスな場面が続くので破天荒な性格の人物がいるとすぐにコメディに戻って来れるので便利な存在だと思った。予想していたけど先に観た『アイスクリームフィーバー』と人が違い過ぎてて笑ってしまった。

G Men poster

🍿 Meg 2: The Trench (2023) 前作よりもかなり大雑把、ありきたりな展開になってしまっていたが、カリスマ的なステイサムが主人公のモンスターパニック映画というワンアイディアだけで気に入っているのでけっこう楽しめた。モンスターが狩られる側、しかも人間側は生身だが頼もしすぎて恐怖は感じない。ホラーが嫌いなので僕はこの映画が好きだ。

アリババから資金が入ったらしく、中国向けのサービスのような中国語での会話や展開が多い。前作で幼かった少女が成長した姿で出てくる。さらに続編が作られていつか彼女が主人公になったら面白いのな。

Meg 2: The Trench poster

僕の朝のルーティン。

  • 体組成計で体重を測る
  • 腕立て伏せ
  • 散歩

体組成計はXiaomi製。Amazonで3000円で安かった。日本メーカーの物だと1万円以上する。計測結果は専用アプリにBluetoothで自動転送される。iPhoneのヘルスケア経由で他社製の食事管理アプリにも体重を入力する必要がないので楽できる。

腕立て伏せは10回。前はスクワットや腹筋もしたり、回数ではなく1分単位で1セットにしていたがやめた。気楽に毎日できれば良いのでとにかく手を抜いている。

散歩は往復で15分から20分程度。ランニングだとハードルが高いが散歩なら靴も服も普段通りでいい。前はビルケンシュトックを履いていたが、壊れてたのでスニーカーに変えた。当たり前だけど歩きやすい。家族には減量目的だと思われているが、朝日を浴びて散歩するとその日の集中力が高まるというライフハックに基づいている。散歩中はiPhoneとAir pod Proで音楽を聴いている。

予定管理アプリのTickTickで習慣として管理している。

最初は減量と目的だったが今は仕事に行く前に気持ちを整える儀式になった。

寝る前にゲームを始めたら3時間半も経っていた。就寝前にオープンワールドのゲームはプレイしない方がいい。中断するタイミングがわかりにくく、ネットフリックスで映画かドラマシリーズを観る方がまだマシだ。

遅めに起きたけど寝不足になっている。正直に告白すると一昨日も同じ過ちを犯した。落ち込んだり苛ついたりする時は寝不足が原因だと最近気がついた。

何年か前にiOSがアップデートされ、ヘルスケアアプリに睡眠スケジュールの管理機能が付いた。初期設定で23時就寝の7時起床になっていて、試しに最初の設定のまま機能をオンにして生活したら、その日から毎日気分良く過ごせるようになった。最初は8時間の睡眠は自分には長すぎると思っていたが、長く寝ることと、決まった時間に起きることは本当に重要だった。ついでに朝のルーティンも作った。目覚めると体重計に乗り、腕立て伏せをして、20分だけ近所を散歩をするようにした。

ルーティンがこなせていない時は原因があるので探して改善するようにした。過労や体調不良に前より早く気づけるようになった。

生活の質を上げるために早めの対処が肝要で、更に睡眠が充分であることが全ての起点になる。

『アイスクリームフィーバー』登場人物はほぼ全員女性。姉と妹のような関係になっている。実際の姉妹。姪と叔母。バイトの先輩後輩。鬱屈を抱えて暮らしている。彼女たちが出会って互いに補完する中で、悩みは消え前に進もうとする。劇中では前進した結果一つの関係が消える。出会って別れてというより役目を終えたように消えていく。でも残って進み続ける関係もある。

🍿 Ice Cream Fever (2023) 予告とあらすじに惹かれて。時間があったので観に行ってきた。 最初はのめり込めなかったのに、終わりの方はまだ終わってくれるなと願っていた。 映像の美しさが際立って逆に余計なのかと思ったけど。 詩を読むような感覚は映像と脚本が一致していたからだった。 アップが多くて、演者の女性は皆美形すぎる気もした。ワンシーンだけなのにすごく綺麗な人ばかり映る。

主演の吉岡里帆は前に観た作品とは同じ人なのに別人のようですごいなと。 体全体を使って表現をしているのだと気づいた。飛んだり跳ねたり伸びをしたり。 もう1人の主人公の松本まりかは真逆で内側の深いところから出て来るものを捉えて離さないように見えた。 この2人が対極にいて初めて成り立っている。

シスターフッドな物語で男性はほとんど出てこない。 なぜだかとても気に入ってしまった。何度も観たい。

Ice Cream Fever poster

晩御飯は麻婆豆腐でした。実家でもらってきためちゃくちゃ柔らかい絹ごしを使ったらほとんど崩れてしまって豆腐入りのの肉スープみたいになってました。味はそんなに変わらないけど、豆腐の食感がないだけで全然違う料理みたいでした。完全に失敗だけど。自炊だし食べるの自分だけだからまぁ別にいいかな。 料理は好きだけど、仕事のあった日は冷凍食品にするとか、外食にする方がいいかもしれないと思い始めている。下ごしらえ、調理、後片付けの時間を考えると、寝るまでにできるのが料理と飲食だけになってしまうから、今日も手の込んだハンバーグを作ろうと思ってひき肉を買ってきたけど、めんどくさくなったのでもう少し簡単なワンパン麻婆豆腐に変更した。 そもそも毎日自炊する事はないのかもしれない。料理のうまい店を探すのを自分の人生に取り入れてもいいかなと思い始めている。

もう少し付け加えると。奥様の行動に制限をかけたがる男性には家父長制に対する思い入れがあるように見えた。「男が外で働いて稼いで。女は家で子供の世話と家事をする。母親が外で働いたら子供が寂しい思いをするでしょ。だから家にいないとダメなんだ」と言われたこともあった。僕の家は共働きだったので賛同しかねた。彼の家では違ったのかもしれない。 彼らは普段温厚で腰が低く奥さんと一緒に家事をしたり買い物に行ったりしている。でも家計の管理は夫がして奥さんにはお小遣いを渡したり、買い物も夫の財布から支払っている。自分が家庭の主導権を握っていないと駄目らしい。 他人の家庭にあれこれ言う気はないのでここまでにするけど。 自分と同世代の人が家父長制を強く重んじることにはどうしても違和感がある。同じ教育を受けて流行も同じものを享受していたはずなのに。なんでそこだけ古臭いんだよって。

付け加えると自分も配偶者がいたら同じことをしていたかもしれない。同じ立場に立たずに理屈だけなのはわかっている。 10年前くらいに小学校の同窓会に呼ばれて行ってみた。恋人みたいな距離感の男女がいてずっと2人で話していて、解散して店の外に出たら2人だけで別のところに立っていた。誰かが「あの2人って付き合ってるの?」と聞いたら他の人が「20代の頃にかなり長く付き合っていたけど。今は別れてそれぞれ別の人と結婚したはず」と教えてくれた。 親しくない人から見たら恋人にしか見えない2人の本当の関係を知ってなんとも言えない気持ちになった。 奥さんから目を離せないと思い込んでる男性の気持ちがちょっとだけわかった気がした。 帰宅して家族にその話をしたら「まだ30代半ばでしょ。そりゃあるわよ。男性が心配するのも当然ね」と返されてさらに混乱してしまった。モラルハラスメント的な男性の行動にも一理あるなんて…。