レベル・リッジ Netflix
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全体的に静かで小規模だった。もう少し短くても良かったかもしれない。2時間超えは長すぎる。もしかしたら前後編とかで作る予定だったのだろうか。
アメリカの田舎の小さな街に巣食っている悪と流れ者の主人公が対決する構図は、Amazonプライムビデオのリーチャーシーズン1と似ている。どちらも日本のドラマとは違う、あまり大きくない警察署内の描写が興味深い。
レベル・リッジでは敵方にも彼らの正義がある。後半は暴走するが警察署長にも彼なりの通すべき筋があったようにも思えた。主人公側にも彼に協力する人たちにも、それぞれの流儀とか道徳心があった。それぞれの流儀がボタンをかけ違えたようになり、最後は直接的に対決しないと収まらないところまでいく。
暴力的な場面は少なく、常に抑圧的で主人公は素手と非殺傷を貫こうとする。穏やだが実は危険な人物が怒りに任せて戦う映画ではない。耐え忍んだ後に己の議を通じて社会の不正を正そうとする。主人公はその力と精神を持った人物として描かれていた。澄んだ眼差しの主人公を演じたAaron Pierreが印象に残った。