🍿 Ice Cream Fever (2023) 予告とあらすじに惹かれて。時間があったので観に行ってきた。 最初はのめり込めなかったのに、終わりの方はまだ終わってくれるなと願っていた。 映像の美しさが際立って逆に余計なのかと思ったけど。 詩を読むような感覚は映像と脚本が一致していたからだった。 アップが多くて、演者の女性は皆美形すぎる気もした。ワンシーンだけなのにすごく綺麗な人ばかり映る。

主演の吉岡里帆は前に観た作品とは同じ人なのに別人のようですごいなと。 体全体を使って表現をしているのだと気づいた。飛んだり跳ねたり伸びをしたり。 もう1人の主人公の松本まりかは真逆で内側の深いところから出て来るものを捉えて離さないように見えた。 この2人が対極にいて初めて成り立っている。

シスターフッドな物語で男性はほとんど出てこない。 なぜだかとても気に入ってしまった。何度も観たい。

Ice Cream Fever poster

晩御飯は麻婆豆腐でした。実家でもらってきためちゃくちゃ柔らかい絹ごしを使ったらほとんど崩れてしまって豆腐入りのの肉スープみたいになってました。味はそんなに変わらないけど、豆腐の食感がないだけで全然違う料理みたいでした。完全に失敗だけど。自炊だし食べるの自分だけだからまぁ別にいいかな。 料理は好きだけど、仕事のあった日は冷凍食品にするとか、外食にする方がいいかもしれないと思い始めている。下ごしらえ、調理、後片付けの時間を考えると、寝るまでにできるのが料理と飲食だけになってしまうから、今日も手の込んだハンバーグを作ろうと思ってひき肉を買ってきたけど、めんどくさくなったのでもう少し簡単なワンパン麻婆豆腐に変更した。 そもそも毎日自炊する事はないのかもしれない。料理のうまい店を探すのを自分の人生に取り入れてもいいかなと思い始めている。

もう少し付け加えると。奥様の行動に制限をかけたがる男性には家父長制に対する思い入れがあるように見えた。「男が外で働いて稼いで。女は家で子供の世話と家事をする。母親が外で働いたら子供が寂しい思いをするでしょ。だから家にいないとダメなんだ」と言われたこともあった。僕の家は共働きだったので賛同しかねた。彼の家では違ったのかもしれない。 彼らは普段温厚で腰が低く奥さんと一緒に家事をしたり買い物に行ったりしている。でも家計の管理は夫がして奥さんにはお小遣いを渡したり、買い物も夫の財布から支払っている。自分が家庭の主導権を握っていないと駄目らしい。 他人の家庭にあれこれ言う気はないのでここまでにするけど。 自分と同世代の人が家父長制を強く重んじることにはどうしても違和感がある。同じ教育を受けて流行も同じものを享受していたはずなのに。なんでそこだけ古臭いんだよって。

付け加えると自分も配偶者がいたら同じことをしていたかもしれない。同じ立場に立たずに理屈だけなのはわかっている。 10年前くらいに小学校の同窓会に呼ばれて行ってみた。恋人みたいな距離感の男女がいてずっと2人で話していて、解散して店の外に出たら2人だけで別のところに立っていた。誰かが「あの2人って付き合ってるの?」と聞いたら他の人が「20代の頃にかなり長く付き合っていたけど。今は別れてそれぞれ別の人と結婚したはず」と教えてくれた。 親しくない人から見たら恋人にしか見えない2人の本当の関係を知ってなんとも言えない気持ちになった。 奥さんから目を離せないと思い込んでる男性の気持ちがちょっとだけわかった気がした。 帰宅して家族にその話をしたら「まだ30代半ばでしょ。そりゃあるわよ。男性が心配するのも当然ね」と返されてさらに混乱してしまった。モラルハラスメント的な男性の行動にも一理あるなんて…。

Twitterで「長年の女友達だけで集まったら、うち1人が事前連絡なく恋人の男性を連れてきた場がシラけた」というPOSTに「その友達は男性に行動制限されてない。大丈夫?」とmentionが付いてて背筋が冷えた。

自分の経験に照らし合わせると、恋人や配偶者の行動を監視したがる男性は意外と多い。 長年の友人が結婚した時に奥さんは落ち着いたら仕事に復帰したいと言っていた。でもその後10年以上働きに出ることはなかった。 別の知人は結婚する際に奥さんに誓約書を書かせようとした。”浮気をしたら子供を置いて家を出て行くこと”とか夫に有利な条件だった。奥さんには笑って拒否されたが、今でも書いて欲しいと彼は残念そうに僕に告げた。 実家で週に2回くらいお手伝いに来てもらっている近所の女性がいる。人伝てに本人に頼めるか打診したら、なぜか彼女の夫が挨拶に来たらしい。親は「丁寧な旦那さんね」と言っていたが違う気がする。大人の女性が働くに際して夫が職場を先に見にくる必要があるのだろうか?

彼らは自分の奥さんは見張るか行動に制限をかけないと浮気するかもしれないと不安を抱えて生きているのだろうか?実に不可解だ。

🍿 Sand Land (2023) 夏の冒険映画になってました。最近のアニメ映画は重いテーマがあったり、登場人物にも複雑な背景があったりするんですけど。この映画は本当にただの冒険活劇で良かったです。少しだけ差別と偏見に対して改悛する場面もあるんだけど、これは原作にもあるのでそのまま使ったのかなと思われます。 あまり考えずに気楽に楽しめるアニメ映画って少なくなりましたね。大人向けの作品が増えたからでしょうか。この映画に近い印象があるのは『天空の城ラピュタ』かな。あちらはボーイミーツガールで、サンドランドは老人と悪魔の少年が出会う物語ですが。 Sand Land poster

見た目がスッキリしていて暮らしやすい部屋が理想です。物をただ減らせば良いというわけではないんだなと今頃気づきました。なんのためにそこに物があるのか考えないといけないのかな。単に整理整頓できてたらそれで良いんでしょうか。不要な物を処分するところから始めてもいいけど。空いた場所に結局別の物が置かれるだけになりそうなので。まずは考え方を決めてからの方がいいでしょう。20代の頃に初めて就職するまで1年間を費やした時の失敗は考える時間を持たなかったことかもしれないな。いや、考える力を身につけてなかっただけかもしれない。

無駄なことばかりしていた1年間だったなと思います。 なんで急にも思い出したのか。今住んでる部屋の中身をスッキリさせたなと思い始めたら、人生で一番持ち物が少ない時期はいつだったかと考え始めたから。僕はその人生のほとんでいずれ転居するからと持ち物を増やしたくないと思いながら暮らしてました。暮らしながら制限かかってたような感じでした。 それが嫌々実家に戻って、なるべく早く出て行こうとしてたら極まってしまった。Macと布団と着替えだけ。衣食住は家族のおかげで賄えてるけどストレスの溜まる生活でした。ミニマリスト的な生活は自分にはあわなかった。必要最低限以下の持ち物しかない暮らしはしんどかった。

同時期に地元のカラオケ店の新店スタッフも採用されました。諦めて地元でも就職先を探し始めていたんです。採用されたけど結局断りました。名古屋の方の連絡が来る前だったので賭けだったんですが。 僕は働きたいと強く思っていたけど。それよりもこのままで地元に居たくないという気持ちの方が強かった。思い返すとそういうことだったんでしょう。 1年燻っていたのに決まるとどんどん物事が進みました。12月に決まって1月に名古屋に引っ越して2月入社だったかな。そこから10年くらいまた同じような苦労をするんですが。それはまた別のお話。

同時に数社応募して手数が増やすと気楽に応募できるようになりました。でも返事が来て履歴書を送っても面接を受けられない日々が続いてました。 県外で働きたい思いが強くあったので、ある日急に思いついて勤務希望地を名古屋にしたら自分の希望にぴったりな仕事が見つかりました。東海地方新規出店で大型店でスタッフはほぼ同期になる。学生の頃から知っている企業でした。すぐ応募して大阪で面接を受けました。ここでダメならもう終わりだと思って、自分の中のありったけの情熱を恥ずかしげもなくぶつけました。結果は採用。ただし現地採用と同じ扱いなので転居の費用は自己負担、給与と待遇は現地採用と同じでした。