彼らを見てたら自分も若い頃にもっと色んなところに行って働いたり遊んだりしてたら良かったと思った。自分の人生はこうでなければならないと思い込んでて、必死に人からよく思われるような仕事ばかりを探していた。他人から見られているような過剰な自意識が消えてきたのはごく最近だったりする。
毎週仕事で新居浜市に行っているんだけど。泊まる場所が事務所の空き部屋に布団敷いて寝るだけ。たまに他の現場の人が居ることもある。50代近くなってこんな期間工みたいな働き方になったんだけど。この前一緒になった若い人たちが元ホストとやたら地頭の良い人で、彼らの話を聞いてるだけで面白かった。
時給とか日給で働いていると。お金の価値を自分の労働時間で計ってしまう。そうすると自分の価値がどんどん下がっていくような気がする。
仕事のために勉強しなければならなくなった。他社サービスの覚え直しで最初は嫌だったけど。始めてみたら昔を思い出した。つまりこの業界にいる限りは継続的にしていなければならないことだったからだ。
3日間の出張から帰ると次の日は1日自分が使い物にならなくなるとわかってきた。仕事の疲れと長距離運転の両方だろう。宿泊先がホテルではなく事務所の空き部屋というのも問題あるのかもしれない。期間限定の仕事でなかったら耐えられない。
ただ上の理由とは別に加齢で体力が落ちているのも事実なので。ジムに通って筋トレをするべきなのかもしれない。
自分はフリーランスではなくて、ただの自営業者扱いの立場の弱い労働者なのだが。たった一つの矜持として仕事を選べる権利があると思っている。自由とは呼べないかもしれないが。会社員と自営業の中間だと思えなくもない。
高給のバイトでしょって言われたこともあるが。まあそれでいいか。
労働8時間+休憩1時間だと実質職場に居る時間は9時間になる。1日6時間労働くらいがちょうど良いとおもうんだけどなぁ。前にITベンチャーが試験的に6時間労働を導入したらニュースになっていた。前と同じ生産性が確保できるのかというのが記事の主題だったんだけど。そこまで大袈裟な話なんだろうか?
あの商店街だって、路地裏の洒落た雑貨屋は去年閉店したし。最近空き店舗を潰してタワーマンションが建った。路地裏も飲み屋ばかりで面白そうな小売店も少ない。 遊び場のない若者のために北浜アリーを作ったと聞いたことがあるので。20代くらいの若い人にはそんなに楽しい街でもないのかもしれないな。
僕のいる業界は常に人手不足で、でも地域によって偏ってるので、徳島だと空きがなくて仕事がない。住む場所にこだわらなければ引っ越した先で何かしら仕事はあるんだけど。そう考えたらいつでも高松の商店街の路地裏に引っ越したっていいんだ。それをしないのは、僕にとって今の住処が大事だということでもある。
高松の商店街に行くたびに路地裏の小さなアパートでも借りてみようかと思うんだ。映画館と小さな本屋がすぐ近くにあって、ちょっと足を伸ばせばシネコンもある。好きなラーメン屋さんも2軒あるし。高速道路の乗り口だってそんなに遠くないから、本州にだってすぐ行けちゃう。