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Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One (2023)

🍿 Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One (2023) AppleTVでレンタルしてベッドの上で2日に分けて観た。 劇場で公開されていた当時は評判が思ったより良かったと記憶している。このシリーズは長く続くうちにトムクルーズのプロモーションムービーと揶揄されるようになっていたし。僕も数作前から映画館で観ることは無くなっていた。 今回はというと、思ったよりも楽しかったというのが正直な感想だ。ちょっと長すぎる気はしたが、その分詰め込んだ感じはしなかった。中盤以降の格闘シーンは舞台演劇のようなものもあったし。逆にすごく狭い路地で泥臭く肉体をぶつけ合うものもあった。大作映画では珍しい変わった演出だと思った。 すごく面白いとは思わなかったけど。次の作品は劇場で観てもいい。

『カラオケ行こ!』

🍿 Let’s Go Karaoke! (2024) 驚いたことにこの作品が僕の中で今のところのベストワンだ。『哀れなるものたち』とどちらがと言われると難しいんだけれど。日本国内で制作された映画作品でいえばナンバーワン。この作品に対するSNSで上がったコメントの一つに「ヤクザを肯定するのか」という的外れなものがあった。俳優がヤクザ役を演じているコメディに対する評価としてはかなりずれた発言だと思っていたんだけど。意外にもそうではなかった。カラオケが上手くなりたいヤクザが中学生の合唱部員をカラオケに誘うという、非現実的な設定を生身の役者が生真面目にやっていても不自然でないように見える脚本と巧みな演出がされているのだが。これがとても危ういように見える。現実に知り合いではない大人に着いて行ったら酷い目に遭うのがオチなんだけど。この映画を観てしまうと、とてもドキドキする出逢いが待っているように錯覚する。大人目線で見たらけっこう怖い。演じてるヤクザ役の綾野剛が常に魅力を振り撒いていて、そのことが映画自体の成功の要因ではあるんだけど。現実にあんな人がいたら、誰だって着いていってしまいそうで怖い。

Reacher -2023

🍿 Reacher - Prime Premiere (2023) Compared to the previous work, there are parts where I feel that Reacher would have been better off acting alone. But I only think that because it is easy to convince myself that he is a monster and that is the reason for his strength. The truth is, it was cool to see him act with excellent friends in the last film, and then say goodbye and leave at the end.

今年後半の総括

3ヶ月間続けた週末だけの出張が昨日で終わった。 夏前に契約解除されてからすることがなくなったけど、年内中という約束で週末だけ隣県に通勤していた。偶然だけど年明けから新しい仕事に就けることが決まったからタイミングも良かった。 出張は通勤も大変だし早く辞めたかったのに、気づいたらけっこう馴染んでいた。同僚が病気になって休みがちになったため、引き留められた時は悩んだが結局断った。心苦しいところはあったが、後で聞いたら補充要員も見つかったらしく、自分が悩むことはなかったのだと拍子抜けした。 偶然だけど、今回は自分で下した決断が全てうまくいった。県外で働くことを決めたのも。最初から期限を決めていたことも。引き留めを断ったことも。全てのタイミングの歯車が上手く噛み合ってくれて、望んでいた仕事に辿り着けた。どこかで一つ違う決断をしていたら来年も週末だけ働きに出る生活だったかもしれない。自分で立てた計画通りではあるだけど、上手くいきすぎだと思うくらいに運が良かった。おかげで大晦日は自宅で過ごせる。 先週の休みに買い物に出たら、毎年買っているシュトレンが売り切れていた。去年は2つ買って知り合いに贈ったら、すごく美味しかったと言ってもらえた。 あれから1年も経ったのかと驚いた。人生で最も時が経つのを早く感じた年だったかもしれない。 土曜日の朝5時に起きて高速道路を走って通勤し。仕事の後は事務所の空き部屋の薄い布団で寝るという生活を3ヶ月続けた。ホテルじゃないから日用品を持っていくためにスーツケースも買ったし、旅行用に着替えも買い足した。 同じ建物に同僚が住んでいたから人生初のルームシェアだったし。3ヶ月目になると毎夜酒を飲んで仕事と人生について人と語り合うのもこれが初めての経験だった。 おかげでだいぶ体重が増えてしまった。不規則な生活で疲れも溜まりやすくなった。これから時間をかけて体を元に戻していかなければならない。前の仕事で得た経験が次の職場でも活かせるかはわからない。でも、けっこう楽しかったから。今年後半の総括としては意外と悪くはなかったということになりそうだ。

アストリッドとラファエル 文書係の事件録

📺 Astrid: Murder in Paris (2020) このシリーズのためだけに今月U-NEXTに再加入した。吹替版で観たかったんだけど、最終的には字幕版とどっちでも良いと考え直してフランス語版にした。S1を全て観終わったらオリジナル言語版で良かったなと思った。アストリッド役のサラ・モーテンセンは完璧な身体コントロールを達成しているのでアストリッドの声を聴きたいならまずはオリジナル版から見た方がいい。貫地谷しほりの吹替版も気になる。未確認だけど吹替版も2種類あるようだ。NHK版が貫地谷しほりで他は違うのかな? 大雑把な印象もあるドラマなんだけど、途中からはアストリッドとラファエルの関係が進んでいくの観るのが楽しくなった。 日本趣味のアストリッドが鉄瓶でお茶を楽しんでたり。自宅では床に座って生活してたりと。細かい部分も楽しい。僕は登場人物の部屋を見るのが好きなので頻繁にラファエルの自宅の様子が出てくるの良かった。

Barbie

🍿 Barbie (2023) 生身の人間が等身大のバービー人形を演じるのってかなり無茶だと思うんだけど。主演のマーゴット・ロビーの演技力でなんとかしてしました。見た目が常に人形っぽくなるような髪型と衣装と表情がどのシーンでも崩れることがなかったからでしょうか。 ケンの「僕はケン」て自分に自信が持てなくて”男”に縋るしかなかった彼が目覚めたことで発する台詞なんだけど。 <!-more–> たまたま同じ日に若い人と体型についての話をしていて「日本人は他人に興味持ちすぎだね」と言われて、ケンの台詞は”もっと自分に興味を持っていいんだ”ということでもあったのかなと気づいたんですよね。自分に自信がなくて興味も持てない。でも裏返しで他人への興味が尽きない。言わなくていいことを口に出してしまったり、自分の主張で洗脳しようとしたりする。僕らはもっと他人に無関心でいて、もっと自分に関心を持つべきじゃないかな。

リボルバー・リリー

🍿 Revolver Lily (2023) 「冗長な部分はあるけどアクションシーンは格好いいので良かったのでおすすめです」というレビューを信じて観に行ったけど。全くその通りでした。アクションシーンもこじんまりしているというか。アクションが思ったほどではなかったんですが。つまらない映画かというとそうでもないんです。 なんだろうな。一流シェフと最高の素材を揃えたけど、そんなに美味しい料理は完成しなかったというか。ラーメン作っちゃったというか。いや、違うな。意外性がなかったんだ。ハリウッド製アクション映画のようなものを、邦画でそれっぽく作ろうとしたら、本家本元のようにはいかなくて当たり前という結論になるよなと思いました。

洋服と体型

ショッピングセンターのガラスに映った自分の体型が気になった。老いていると思った。 年齢とともに体も変わっていく。服をシンプルなものでまとめているのも体型が気になる理由かもしれない。漫画の主人公を参考にした服装なのでスタイルが良ければ格好良く見えるんだけどね。まあ、自分が好きなものを好きなように着ているとも言える。 服の機能の一つに体型を隠せるというのもあって。前に通っていた洋服屋の店主は、どんな体型の人でも好きに服を着て良いんだと言っていた。 押し出しが強い服で体を飾ると、体型が変わってきても意外と気づかれない。 簡素な服は、体型の良し悪しが見栄えに直結しやすい。 以前着ていた洋服には、体型を覆い隠してくれるような機能があったと今気づいた。どれも全部取ってあるのでまた着ても良いかもしれない。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト

🍿 Fast X (2023) かなり面白かった。映画館の観客に劇中に出てくるよう服装の人がいたのも驚いた。敵を演じているジェイソン・モモアがすごい。この見た目でこういう性格の悪役はあまり見ないよねって感じ。 ドムの弟のジェイコブは前作と人格が変わってコミカルに描かれているけど、幼い子供にとっては良い叔父さんだし。この2人が一緒に行動する場面はほとんど別の作品くらいにタッチが違う。 登場人物が増えすぎたからか、ファミリーを複数グループに分けて場面を切り替えながら、各々のエピソードを展開していく。NetflixのストレンジャーシングスS4と同じ方式だ。これは人気のある登場人物が多く居ないと成り立たない。どのキャラでもスピンオフが作れそうなのもシリーズが長く続いた秘訣だろうか。 個人的には20年前、大学生だった頃に車好きの友人と観に行ったことを今でも思い出す。普段は映画を観ない人と車に詳しくない僕の組み合わせで行ったのが面白かったなと記憶している。1作目は若いヴィン・ディーゼルの勢いと存在感が大きくて、彼が出ていない2作目は劇場公開時はスルーしたっけ。東京が舞台の3作目は映画館で観て、ラストで彼がカメオ出演してたと記憶している。以降のシリーズは全て映画館で観た。最初は無名に近い俳優ばかりだったけど、その後有名になった人が今でも同じシリーズに出ている。自分が学生だった頃に劇場で1作目を観た作品がシリーズ化されて出演者も変わらず(増えているが)続いているんだからなぁ。 あと数作でシリーズ終焉らしいので最後まで見届けたいと思う。

RRR

🍿 RRR (2022) 最近、色々あって自分のことが嫌だなって思うことがありまして。鬱々としてたんですが。どうしても今日絶対にこの映画を観た方が良いと目が覚めて唐突に思いついて観てきました。映画館で観て本当に良かった。小さなスクリーンだけど、一番前で観たから迫力は十分。目の前全部スクリーンで字幕を追いながらでも平気だったのは映像の力だったんでしょう。映画の世界に沈んでいくような没入感でした。IMAXならもっと凄いんでしょうか。 エネルギッシュというか、ひたすら真っ直ぐというか。今の自分にはこの映画を観て感じることが必要だったんだと思います。元気が出てきました。 映画館で観られて良かった。3時間があっという間だったのはびっくりました 。