Category: Longform
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コングが主役でゴジラが客演かな
🍿 Godzilla x Kong: The New Empire (2024)
どんな映画かはSNSを通じて知ってたんだけど。観たら予想よりもずっと無茶苦茶な映画だった。躊躇いなく娯楽性に振り切っていて、コングとゴジラそれぞれのシリーズにあったシリアスな雰囲気はほとんどなくなっている。VS映画ってだいたいこういうお祭り騒ぎみたいな仕上がりになることが多い気がするが。とにかく今回は楽しくて面白い作品になっていた。
どちらかというとコングが主人公なんだけど。ゴジラは本邦のキャラクタであるし、ハリウッド版ならコングが主役で正しいのかもしれない。ゴジラが日本発のモンスターだというのは途中ですっかり忘れてしまっていたけど。
日本の不良高校生達が対決するジャンルムービーの流れを汲んでいるようだけど。あれも元々は昭和のヤクザ映画とか番カラの流れから来てるんだろうし。なんでハリウッドの最新の映画が日本の昭和っぽい展開になったのか不思議でならない。ハリウッドって本当にすごいんだな。
『Shogun』がもっと世間に知られたら良い
シリーズ全話を見終わった。ラストシーンは「これで終わり?シーズン2があるんだよね?」って思ってたくらいだけど。検索したら原作通りの終わり方だったらしい。制作者が原作のラストが好きだから続編制作はないとも知った。 少しの間だけ残念だと思っていたけど。主要な登場人物達が去っていき、残った人たちだけで続きの物語を紡いでいくのはちょっと想像ができなかった。それくらいに完璧な作品だったとあらためて気づいた。 日本の俳優達で日本の時代劇を海外制作のドラマとして作る、というのは並大抵のことではないと僕でも想像できる。原作は史実を元に想像を膨らませた小説だけど。原型を残したまま実際の日本史と重ねて見ることもできるクオリティだった。言語設定をオリジナル版にしてもセリフのほとんどは日本語で英語には字幕が付くようになっている。 主人公が難破した英国の船員だから、当たり前のように劇中には日本語と英語が入り混じる。会話劇中心に進んでいくというのに奇跡のように違和感がなかった。日本語の台詞回しは現代的な言葉遣いでもないから、日本語話者なら高品質の時代劇として楽しめる。逆に英語の字幕で見た人には、詩を読む場面は英語版の方がしっくりくると書いている人もいた。確か英語で書かれた台本を日本語に訳してから再度英語に翻訳していると何かの記事で読んだ覚えがある。
たぶんこの作品は日本人の方が楽しめたと思うんだけど。SNSでタイトルで検索すると日本語の書き込みより英語のレビューが多い。出てくる女性達を褒めている人が多いので男性ファンが話題にしているだけかもしれないのだけど。作品か出演者の誰かがメジャな賞を獲得したら、もっと知名度が高くなるのかもしれない。個人的にはもっと人に知られて評価されたら良いなと思っている。
ジェン・V
『ザ・ボーイズ』のシリーズのスピンオフ。好きなシリーズなのでこちらも観ようと思ってたが、ハードコアな作風のせいで躊躇って放置していた。SNSに同じようなことを書いている人もいたから僕だけではないようだ。
シリーズの新しいシーズンが6月からスタートすると知って、本編とリンクしてる可能性もあるから手をつけたら、想像以上に面白くて毎晩2話ずつ観てたらすぐ観終わった。
主人公たちがかなり身勝手な行動するのは元のシリーズでも同じだけど。この作品は大学生という設定もあって、かなり現実的に見える。超能力を持った人だけ集めたキャンパスがあったらこうなるだろという舞台設定だった。
物語自体はより荒唐無稽というか、あまり予算がないのかなと思わせられることも多かったけど。なぜか面白かった。本編とも繋がっていきそうなので観てよかった。
Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One (2023)
🍿 Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One (2023)
AppleTVでレンタルしてベッドの上で2日に分けて観た。 劇場で公開されていた当時は評判が思ったより良かったと記憶している。このシリーズは長く続くうちにトムクルーズのプロモーションムービーと揶揄されるようになっていたし。僕も数作前から映画館で観ることは無くなっていた。 今回はというと、思ったよりも楽しかったというのが正直な感想だ。ちょっと長すぎる気はしたが、その分詰め込んだ感じはしなかった。中盤以降の格闘シーンは舞台演劇のようなものもあったし。逆にすごく狭い路地で泥臭く肉体をぶつけ合うものもあった。大作映画では珍しい変わった演出だと思った。 すごく面白いとは思わなかったけど。次の作品は劇場で観てもいい。
『カラオケ行こ!』
🍿 Let’s Go Karaoke! (2024)
驚いたことにこの作品が僕の中で今のところのベストワンだ。『哀れなるものたち』とどちらがと言われると難しいんだけれど。日本国内で制作された映画作品でいえばナンバーワン。この作品に対するSNSで上がったコメントの一つに「ヤクザを肯定するのか」という的外れなものがあった。俳優がヤクザ役を演じているコメディに対する評価としてはかなりずれた発言だと思っていたんだけど。意外にもそうではなかった。カラオケが上手くなりたいヤクザが中学生の合唱部員をカラオケに誘うという、非現実的な設定を生身の役者が生真面目にやっていても不自然でないように見える脚本と巧みな演出がされているのだが。これがとても危ういように見える。現実に知り合いではない大人に着いて行ったら酷い目に遭うのがオチなんだけど。この映画を観てしまうと、とてもドキドキする出逢いが待っているように錯覚する。大人目線で見たらけっこう怖い。演じてるヤクザ役の綾野剛が常に魅力を振り撒いていて、そのことが映画自体の成功の要因ではあるんだけど。現実にあんな人がいたら、誰だって着いていってしまいそうで怖い。
Reacher -2023
🍿 Reacher - Prime Premiere (2023) Compared to the previous work, there are parts where I feel that Reacher would have been better off acting alone. But I only think that because it is easy to convince myself that he is a monster and that is the reason for his strength. The truth is, it was cool to see him act with excellent friends in the last film, and then say goodbye and leave at the end. This season he already has friends around him that he trusts. He doesn’t seem as monstrous as he did before, but when you look at him as a man, it’s good to see him being able to rely on those around him. And it was still cool to see him leave in the last episode.
今年後半の総括
3ヶ月間続けた週末だけの出張が昨日で終わった。 夏前に契約解除されてからすることがなくなったけど、年内中という約束で週末だけ隣県に通勤していた。偶然だけど年明けから新しい仕事に就けることが決まったからタイミングも良かった。
出張は通勤も大変だし早く辞めたかったのに、気づいたらけっこう馴染んでいた。同僚が病気になって休みがちになったため、引き留められた時は悩んだが結局断った。心苦しいところはあったが、後で聞いたら補充要員も見つかったらしく、自分が悩むことはなかったのだと拍子抜けした。
偶然だけど、今回は自分で下した決断が全てうまくいった。県外で働くことを決めたのも。最初から期限を決めていたことも。引き留めを断ったことも。全てのタイミングの歯車が上手く噛み合ってくれて、望んでいた仕事に辿り着けた。どこかで一つ違う決断をしていたら来年も週末だけ働きに出る生活だったかもしれない。自分で立てた計画通りではあるだけど、上手くいきすぎだと思うくらいに運が良かった。おかげで大晦日は自宅で過ごせる。
先週の休みに買い物に出たら、毎年買っているシュトレンが売り切れていた。去年は2つ買って知り合いに贈ったら、すごく美味しかったと言ってもらえた。 あれから1年も経ったのかと驚いた。人生で最も時が経つのを早く感じた年だったかもしれない。
土曜日の朝5時に起きて高速道路を走って通勤し。仕事の後は事務所の空き部屋の薄い布団で寝るという生活を3ヶ月続けた。ホテルじゃないから日用品を持っていくためにスーツケースも買ったし、旅行用に着替えも買い足した。 同じ建物に同僚が住んでいたから人生初のルームシェアだったし。3ヶ月目になると毎夜酒を飲んで仕事と人生について人と語り合うのもこれが初めての経験だった。 おかげでだいぶ体重が増えてしまった。不規則な生活で疲れも溜まりやすくなった。これから時間をかけて体を元に戻していかなければならない。前の仕事で得た経験が次の職場でも活かせるかはわからない。でも、けっこう楽しかったから。今年後半の総括としては意外と悪くはなかったということになりそうだ。